VPSにコンテンツを配備してレンタルサーバ上のWordPressサイトで表示するために

開発

※この記事はこれからWebサイトを立ち上げる為に、VPSやレンタルサーバを検討する方の参考にもなると思います


前回の記事でReact-three-fiberを使用して、簡単に3Dモデルの描画をやってみました。

本家MedjeWorksサイトの更新内容が無さ過ぎるのも悲しいので、

お飾りで前回描画したメジェベスくん3Dをコンテンツとして掲載しようと思った所、

ある問題に気付きました。


いま使ってるレンタルサーバってNode.jsが使えないのでは!?

と。


現状の再確認

順を追ってMedjeWorksサイトの現状を整理してみると、以下の様な感じです。

  • お名前.comさんでドメイン取得
  • お名前.comさんのRS(レンタルサーバ)プランで運用中
  • RSプランでWordpressの導入を行い、テーマを自作して公開している
  • 名前のとおり、RSプランはVPSではなく共用レンタルサーバである為、環境のインストール等が自由に出来ない
  • RSプランのサーバにはNode.jsがインストールされていない
  • React-three-fiberを始め、npm等のパッケージマネージャで管理・構築を前提としたプログラムのディストリビューションができない!

もともとフリーランス活動の触りとして、

「簡単なポートフォリオを作ろう」・「Wordpressを多少使えるようになっておこう」という目標で、

手軽なレンタルサーバとして調達したのが、いま使っているお名前.comさんのRSプランでした。


各所でよく見かけるこちらの広告のレンタルサーバです(ダイマ)

現MedjeWorksのサイトを立ちあげるかなり以前にも色々お世話になりました。

ドメインの取得からメールサーバの設定・Wordpressサイトの追加等々、サイト運営に必要な事がブラウザ上のUIで完結するので、手軽に導入出来て助かっています。

Node.jsを使えるサーバ環境が欲しい!

さりとてNode.jsを初め、サーバサイドの環境を構築したい現状では、

レンタルサーバでは出来ないカスタマイズが必要になります。

サイトを作り込んでいる内に コンテンツで集客しようという欲望 やりたい事が増えた結果、かゆい所が出て来たわけです。


現状を理解した所で、Node.jsが使える環境について、すごくザックリと調べてみます。

npmとかのパッケージマネージャを使ってコンテンツ開発や展開をしそうな人はとても多そうなので、

「Node.js レンタルサーバ」

と検索してみます。


出てくる情報としては、

  • 主流の共用レンタルサーバサービスではNode.jsが入っている物はほぼなさそう

概ねこれに尽きる様子でした。

※本当にザックリと調べた程度なので、情報の確度を求める方はご自身での調査をおススメします


Node.jsを使う以外にもサーバサイドを拡張する欲が出た時の事を考えると、より自由度の高いVPS1を用意する必要を感じてきました。

  1. VPS:仮想専用サーバのこと ↩︎

VPSレンタルサービスを調べてみる

VPSレンタルサービスもクラウドサービスの1種だとは思いますが、

VPSレンタルサービスとAWS等のクラウドサービスでの大きな違いの一つとしては、

  • VPSレンタルサービスは、VPSとその管理機能を利用するサービスで、サーバマシン性能とレンタル期間に対して固定料金
  • クラウドサービスは、サービスの一環としてVPSを構築する。サーバマシンの性能の他、通信量やVPSと連携するクラウドサービスの処理内容によって従量課金制

ここがポイントかと思います。

そして、現段階で求めるものは

  • サイトの運用(メールサーバやサイト管理等々)については、お名前.comさんのRSプランで十分できているので、Webコンテンツのサーバサイドとして運用できればOK
  • サイト運用と分離して、一部コンテンツのサーバサイド環境として動かすVPSを調達したい
  • アクセス数やコンテンツ増加に応じてスケールアップ(VPSの性能増強)しやすい方がよい
  • 逆に、アクセス数やコンテンツが少ない現状ではコストを抑えられる方が嬉しい

という形になりました。

最近のサービスなら大体かなえてくれそうな気がします。


ひとまず、検索上位で出てくるVPSサービスについて5社程、内容を見てみました。

※Linux系のOSで構築できる環境のみまとめています

サービス名構築手段備考
お名前.com VPS OS・プリセットイメージから構築

ISOからの構築もOK
・性能面・コスト面ではどのプランでも標準的な価格になっている
・VPSに対する管理機能がコントロールパネルとして提供されており、VPSのシステム管理はしやすそう
Xserver VPSOS・プリセットイメージから構築・MinecraftやARK,Rustを初め、様々なゲームの
マルチサーバイメージも扱っているので、
マルチサーバ用のVPSを探している方はイメージから手早くサーバを構築できそうです

・ゲーム系イメージ専用プランのXserver for Gameもあります

・Misskeyのイメージもあったので、流行りの物をサーバでサッと動かしてみるのに一番いい所かもしれない
KAGOYA CLOUD VPSOS・プリセットイメージから構築

ISOからの構築もOK
・性能やストレージ容量等、選択できるプランのパターンが豊富。
1日単位でも利用できるので、お試しに向いているかも

・Xseverより種類は少ないが、ゲームのマルチサーバ用イメージもある
ConoHa VPSOS・プリセットイメージから構築・3年先までの長期契約が可能で、長期契約時のコストパフォーマンスは非常に高い

・Xserver VPSと同等にアプリケーション・ゲームマルチサーバのプリセットイメージが豊富

・長期とは逆に1時間単位での利用契約も出来るので、お試しからの本運用という手段を取りやすそうなのも〇

・スケールアップの手続きがしやすそうなサービス提供の様に感じた
さくらのVPSOS・プリセットイメージから構築

ISOからの構築もOK
・性能に対するコストパフォーマンスは平均的なライン
・追加オプションで他社のVPSよりも大容量のストレージを申し込むことが出来る。(SSDで最大3200GB)

・大容量かつ、オンライン上でバックアップ処理等々完結出来るようなシステムを構築したい人はこちらがいいのかも
国内で主流になってそうなVPSサービス

ながーい備考メモを飛ばして全ての特徴をほぼ一言でまとめると

  • お名前.comはVPSシステム管理をしやすいサービスが強み
  • Xserverは他社同メモリ量のプランに対してCPUコア数が多く、NVMeSSD使用でストレージアクセスが高速であるらしい。性能に対するコスト面もよさそう。その代わりに、ストレージ容量の面ではやや他社より少なめ
  • KAGOYA CLOUDのVPSは性能やストレージの選択肢が多い。
  • ConoHa VPSは長期契約だと最もコストパフォーマンスが良い
  • さくらのVPSは、他社サービスより大容量ストレージを別途追加購入して拡張できるのが長所

クラウドサービスを調べてみる

続いて、VPSを構築できるクラウドサービスを見てみます。

提供企業サービス名備考
AmazonAmazon EC2・クラウドサービスのシェアトップのサービスという事もあって、使える機能やプランが豊富
・機能が豊富故に色々学ぶべきことも多い
Amazon LightSail・前章で比較していたVPSレンタルサービスのAWS版というイメージが近い
・機能が小規模ウェブサービス向けなので、EC2に比べて導入のハードルが低そう
MicrosoftLinux Virtual Machines・Microsoftのサービスだが、Linux系のVPS構築ももちろんできる
・Microsoft Azureのサービスなので、Microsoftの他サービスと連携しやすいのが強み
GoogleCompute Engine・他のクラウドサービスより明確に強いのは、ビッグデータ解析や機械学習等の機能に連携出来る点
主流になってそうなクラウドサービス(サーバ構築関連)

※価格面は流動が激しいので、参考にする場合各々のタイミングでご確認くださいませ

サーバの構築に関しては、どのクラウドサービスもポータルサイト上からマシンイメージを作成して。OSイメージを読み込む所からする形でした。


サービス毎に無料枠が設けられてるAWSは、検討段階で特に魅力的です!

AzureやGCP(Google Cloud Pratform)も無料枠のクレジットや、最小構成クラスのVPSが使える等の優遇があり色々試せそうですね。

無料利用分の範囲は各サービスで違いますが、VPSを構築する段階だけでは大きな料金形態の違いはないのかなと感じました。


万が一にもコンテンツが繁栄して、スケールアウトしたくなった時や世界各国のリージョンに展開したくなった時も、クラウドサービスの方が選べる手段も多そうなのが良いですね。

VPS単体を借りるサービスと比べても、VPSの管理・連携やシステム運用に利用できるサービスが充実している点でも優れていると思います。

検討の末に選んだのは…

色々と検討しましたが、今回はConoHa VPSを利用してみる事にしました!

期間あたりのコストが明確である事、現時点のMedjeWorksで公開する予定のコンテンツでベストなクラウドサービスが見いだせなかった事、を加味してベターだと判断しました。

決してマスコットのこのはちゃんがかわいいからホイホイ釣られたとかではないです


AWSで無料枠を利用すれば低コストの運用も可能かもしれませんが、

これからコンテンツを増やしていくにあたってマネタイズの目途もあまり立っていない中、色々やった結果いわゆるクラウド破産やらかすのがちょっと怖い…

クラウドサービスを使ってやりたい事が増えたり、MedjeWorksサイト本家の運営が軌道に乗り始めたら挑戦していこうかと思います!


ほとんど所感程度ではありますが、

今回はVPS・クラウドサービスの選定・比較をしてみました。

色々と調べてみましたが、サーバやWebサービスの構築手段が豊富で悩ましい時代だなー。

と、感じた次第。

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